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【MEGUMI Unfiltered】
#016 JULIA HEUER の魅力
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GIGINAの毎シーズンのセレクトの裏側についてと、主要ブランドのひとつである Julia Heuer の魅力について様々な方向から語ります。
どっしりとした根幹を持ちながら、挑戦と進化を続けていくお店とブランドの共通点、難しさとは。

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Julia Heuer (ユリア・ホイヤー):ドイツ南部のロットヴァイル生まれ。Royal Academy of Arts in Stuttgart と the Danish Design School にてテキスタイルデザインを学ぶ。 卒業後、スイスのテキスタイルメーカー Jakob Schlaepfer にてテキスタイルデザイナーとして Commes de Garcons、Christian Dior などへのプリントを製作していた。
テキスタイルデザインと学生時代に学んだ「嵐絞り」と呼ばれる絞り染め技術を組み合わせ、2017年に自身のブランドを立ち上げた。ダイナミックな構図のプリントと、職人の手作業で一枚一枚作る細やかなプリーツのアイテムを特徴としている。
Julia Heuer (GIGINA ONLINE STORE)

プリントのデザインプロセス:手描き、ドローイング、実物のテクスチャーのスキャンなど、手作業で制作されたものをデジタルコラージュへと変換し、特徴的なプリントが作成されている。
「伝統工芸である嵐絞りを、和の柄ではなくてデジタルプリント、コラージュで現代的で洋風で、ポップな色彩で見事に表現していて。それを見たときにびっくりして。」
プリーツ加工のプロセス:伝統工芸である嵐絞りは、筒状の生地を手作業で繊細に絞り込み、特徴的な独特の丸みを帯びたフォルムとプリーツを生み出す技法。独自の修行を積んだ職人が、洗練された技術と情熱を一つ一つの作品に注ぎ込んでいる。
「伝統工芸のような、なくなりつつある技法を用いて、自分のデザインで新しくて革新的なものをやりたいと思っているデザイナーはいっぱいいると思うんだけど、実際に具現化していてうわっとなるものってなくって。(Julia Huerは)そのバランスの取り入れ方が絶妙にうまいなって。これをお店でやったら絶対にいいなって」
2025秋冬コレクション:テーマは「TARTAN TWIGS」。大胆な柄とプリーツ、特徴的な形はそのままに、プリーツを使用しないアイテムや、小物のつけ襟など、新しい挑戦も交えたコレクション。


「柄は鮮やかなんだけど、少しブリティッシュのイメージもあって。シックなんだけど鮮やか。春夏とは打って変わって、今っぽいなって思った。わかりやすくパステルとかじゃなくて、鮮やかなんだけど少しトーンを抑えて見せるかっこよさというか、静かな中に華やかなものがパーンと散っているようで、私にはそれが響いた」
新しい素材に挑戦していくということ

2024秋冬のプリーツに軽いフリンジがふわふわと出ている素材

2024秋冬のニットのプリーツ

2025春夏のメタリックのプリーツ素材
2025春夏のGIGINA店頭ディスプレイ:ビンテージの壁紙と生花を組み合わせ、Julia Heuer の世界観を空間で表現した。イメージをさらに盛り上げてくれたお花は「てん.」さんにお願いした。



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【MEGUMI Unfiltered】奇妙で、開放的で、波乱万丈な人生を歩んできたセレクトショップ GIGINA(ジジナ)のディレクター、バイヤー久田めぐみが、ファッション、家庭、セルフケア、不安や健康と向き合いながら、マインドを保つために日々の小さな悪あがきを言葉にして届けるノンフィルターな音声番組。
【久田 めぐみ】福岡県生まれ。幼少期からファッションに魅了され、15歳でファッションの専門学校に通うため単身上京。スタイリストのアシスタントやフローリストなど様々な経験を経て、1996年、25歳で故郷北九州市にて念願のセレクトショップ "GIGINA (ジジナ) "を開業。2015年に東京に移住し、現在は渋谷区千駄ヶ谷にてGIGINAの運営を続けている。
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